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No.1「sobbat/Drive Breaker(DB-2)の製作」
まずは回路図ですね。中の基板を見て回路図を起こします。
部品面とプリント・パターン面をよく見比べながら、どの部品がどう繋がってるかを見ていきます。 この段階では私は白い紙に手書きで描いていきます。 最初から自分で設計する時はPCの回路図エディタで描きますが、こういう時は手書きの方が早いです。 手書きで全部描いてから、あとでパソコンで描き直して保存します。 「TL072CN」というのは4回路入りのOPアンプなんです。 「4558D」という2回路入りも使ってますから全部で6回路ですね。 バッファ、増幅、トーンで惜しみなく使われています。 なるほど、よく言えば電気の専門書のお手本通りに設計されてますが わりとごく平凡で一般的な回路が組み合わせてあるだけとも言えます。もちろん良い意味で、ですけど。 次にプリント基板の製作ですが、オリジナルの基板がちょっと貧弱だったので改良しました。 個人的にはパターンが広く取られてる方が良いと思います。特にGNDは「太く短く」が基本です。 あ、短くというのは一点アースの基準ポイントまでの距離のことですが、この説明は長くなるので割愛します。 左がオリジナルで右が自作したものです。ネーミングは「dobbat(ドバット)」にしました(笑) プリント基板は、まず専用のエディタでパターンの絵を作成してOHPシートに転写します。 そのシートを使って感光基板に紫外線で感光して現像液で不要な感光膜を落とします。(写真左) あとはエッチング剤で不要な銅箔を溶かして必要なパターンだけを浮き上がらせます。(写真右) 最後にドリルで穴を開けてから残った感光膜を取り除き、フラックスで仕上げます。 ケースはHAMMOND製、スイッチはFujisoku製。オリジナルと同じものです。 可変抵抗器とジャックは普段私が使ってるものに変更しました。 配線材も細かったのでAWG22に変更。抵抗器やコンデンサ等はオリジナルと同等のものです。 ケースの加工と部品の組込みをラジオでも聞きながら済ませると、仲良しの兄弟のようになりました(笑) 左がオリジナルで右が自作のクローン「ドバット」です。 音の方は「全く同じ音」です。音も可変の具合も全く同じです。完璧なクローンですねぇ!! 家のアンプだと自作の方がほんの気もちだけ音の抜けが良いような感じもしますが、まぁ気のせいでしょう(笑) 2004.11.29 (追記) その後、スタジオのマーシャルで試したところ自作の方が完全に抜けてる良い音になってました! でも自分で何度も交互に確認しないと分からないような差なので、 まぁ完全にプラシーボ効果でしょう! |
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