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No.2「Ibanez/TUBE SCREMER(TS9)の製作 part1」
IbanezのTUBE SCREMER(TS9)です。
まずはプリント基板の製作から。 私はパターンの作成に「PCBE」というプリント基板エディタを使ってます。 自在に拡大・縮小出来て好きなようにパターン作成が出来ます。 黄色い部分は部品ということで、分かり易いように回路記号の絵で描いてもいいのですが、 私はどこにどの部品を置くか頭に入ってるのでただの線にしてます。 赤線で囲った部分と穴の丸だけがOHPシートに印刷されるように設定してありますので 印刷されない黄色い部分は自分で分かりやすいように自由に描いていいと思います。 PCBEでパターン作成---OHPシートに印刷---感光基板に現像---エッチング、の過程を経て プリント基板の完成。 なるべくワイヤーを使わないで製作したかったのでポットを基板に固定する方式にしました。 その為、3つのポットの位置を先に決めてからレイアウトを考えました。 あとは基板がケースの中でジャックと干渉するのを防ぐ意味でも、 基板の大きさを少し小さめにしました。(1枚の感光基板から2枚のプリント基板が出来ます。) ネーミングを「TS-90」にしました(笑) 次に部品を乗せてハンダ付けしていきます。 実はちょっといいパーツを仕入れてあったのですが、組込み前にプリントパターンをいくつか 変更したくなったのでまた次回製作するってことで今回は普通の部品を使いました。 まぁオリジナルに使われてるのも普通の部品ですけどね。(笑) 今度パーツをグレード・アップして回路にも改良も施して製作すると思います。 とりあえず今回はこんな感じです。これにポットを付けて完成(写真・右)になります。 写真撮影ってことでOPアンプを乗せました。いつもは組込み直前に乗せてますけど。 JRCの「4558D」ですね。個人的には「4558DD」が好きなんですが、オリジナルが「4558D」なので。 でも「D」とか「DD」っていうのはランクのことで、製造過程・製造方法は同じなんですよ。 同じように製造してからロー・ノイズのものを選別したものが「DD」というだけなんです。 私はそのように聞いてます。 ただシリアルNOが4桁の「艶あり」と呼ばれるものは初期に生産されたもので、現在のものとは 製造方法が違うようです。メーカーとしては改良と生産効率アップの目的で製造法を変えたのですが 艶ありの方がプレミアが付いてます。入手困難で私は50個しか持っていません。 また、オリジナルにはBOSSもそうですけど「電子スイッチ」を使っている為に スイッチング回路がこれに加わります。ここでは「アナログ・スイッチ」を使いましたので オリジナルよりも部品点数が少なくて済みます。 電子スイッチよりもアナログ・スイッチの方が音の抜けや音痩せも改善されますし。 ケースに組込んで完成です。 ワイヤーはポットを基板に固定したおかげでスイッチとジャックだけで済みました。 すべて単線を使っています。 スイッチはMAXONにも使われていたMIYAMAの「DS-008」にしました。 音の方はじっくり比べないと正確には分かりませんがオリジナルの音とほぼ同じです。 単体で歪ませるとクランチっぽくなり、アンプで歪ませておくと少し補足する程度のブースターになります。 ちょっと歪みが足りないアンプに使うとか、ソロで使うとかに向いてる感じですね。 2004.12 (Ibanez/TUBE SCREMER(TS9)の自作 part2はこちら) |
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