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No.3「BOSS/SUPER OverDrive(SD-1)の製作」
今回はBOSSのSD-1を製作します。TS9に並んで人気がありますよね。
今回の製作の目的は3つかな? 1.SD-1を自作したいから。 2.TS9とSD-1共通基板を製作してオリジナルのオーバードライブ回路を実験する為の模索。 3.MXRサイズのケースに収める。 とりあえずはSD-1を製作しますが、今後、TS9とSD-1をベースに定数変更や回路を変更して 色々と試すする予定です。 (入手した回路図によるとTS9とTS-808とSD-1とは定数が違うだけで回路は同じです。) その為の「すべてのパーツ交換ができる基板」は次回製作しますが、このプリント基板が そのまま使えるかどうか、新たに製作する必要があるかどうかは完成後にまた考えましょう。 プリント基板は省スペースの為、抵抗器を立てるレイアウトにしました。 全ての抵抗を立てる必要はないのですが、全部立てます(笑) GNDは外側を一周して繋がっていてポットとLEDは基板の裏に固定する配置です。 ケースの裏ブタを開けた時にパーツが見えるような向きにします。 これは後に製作する実験機でパーツ交換することを想定してのことです。 また、基板はSD-1とTS9のどちらにでも使えるように共用基板にしました。 手元の回路図には載ってなかったのですが「ツェナー・ダイオード」を追加してます。 これは乾電池の消耗をLEDで分かり易くする為で、電圧が5.6V以上でないと電流を流さないようにして それ以下に電圧が下がるとLEDが消えます。厳密には「かなり暗くなる」ようですが。 つまり、通常は乾電池の電圧が下がってきても(電池が消耗してきても)とりあえず音は出ちゃうし LEDも点灯してるのですが、ある程度電圧が下がったら「そろそろ電池交換の時期ですよ。」と教える為に エフェクター効果の減少とともにLEDも暗くなっていくようになってます。 また、一部のエフェクターでは電池の逆流を防ぐ「整流用ダイオード」をDCジャック部分で 結線してるものもありますが、基板の中に組み込むようにしました。 自作される方の中には整流用ダイオードやツェナー・ダイオードを使わない人がいるようですが これは回路図に載ってないことが多いからかな?是非追加しましょう。 パーツを組み込んでいきます。 100uFのコンデンサは耐圧25Vのもので充分だったのですが手持ちの在庫が耐圧50Vだったので ちょっと大きめになってます。1uFのコンデンサはマイラーでもよいのですが、 アルミ電解のバイポーラ(無極性)型を使用しました。 特に高価なものではありませんがなかなか太い音がすると思います。 ポットはクリアシートで絶縁して基板裏側からハンダ付けで固定します。 LEDも高さを合わせて基板に固定。これで余分なワイヤーは極力減らせます。 BOSSやIbanezは細いビニールコードを多用してますが、こっちの方が全然良いんじゃないかと思います。 ただ、正確なプリントパターンの設計と、正確なポット・LEDのハンダ付けが出来ないと ケースの穴にはまらないので注意が必要ですね(笑) ケースに組込んで完成です。うまく収まりましたね。 ワイヤーはすべてメッキ処理された銅の単線を使っています。 スイッチはFUJISOKUの2回路3接点でミレニアム・バイパスです。 音はやっぱりTS9と同じ部類ですが、TS9とはニュアンスが違うといった感じ。 どちらかというとSD-1の方が若干可変域が広いですね。 クリーン・アンプから一発で強い歪みを得るというよりも、軽いオーバー・ドライブです。 まぁそんな説明しなくてもみんな知ってるでしょうけど(笑) TS9とSD-1の両方について言えることですが、ミドルからハイにかけてのアタック感が 「おいしい音」と感じる人も多いのではないかと思います。 2004.12 |
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