DOD/YJM308をディスクリートで製作
ギターダー
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No.22「DOD/YJM308をディスクリートで製作」


 今回はYJM308をディスクリートで製作します。
これはもう今までの実験で上手くいく事が分かってるので
確認するだけというか、エフェクターとしてカタチにするだけです。
だからって基板だけ作ってずーーーっと放置してました(ぉぃ

 もうね、OPアンプとかいらないね。
OPアンプなんか世の中から無くなっちゃっていいよ(嘘

それほど良く出来たということです(じまんかw)

じゃ、いきます。



 ちょっと今回は試してみたいことがあってね。



プリントパターンの銅箔をハンダメッキしてみました。
写真だと光や影の加減で汚い感じだけど、本当はもっと綺麗なんだぞっ(必死)

いつもは保護剤でコーティングしてるのですが
錆びを防ぐ他に、線が太くなるから信号がスムーズになるとか?
そういう噂もあるので。

メッキというよりは、盛ってます。えへへ。



 精神的な効果しかなさそうな割には手間がかかります。
これはハンダが未熟な人はやらないで下さい。
部品を装着する前にやっておくか、かなりハンダ付けが上手くないと
イモハンダやテンプラハンダになったり、銅箔が剥がれたりするかもしれません。

 ハンダ付けをする時に、ハンダが銅箔と部品の足にサーっと吸い付くように広がる瞬間が、
確実に一目瞭然で判断出来て、その温度であとどれくらいコテを押し付けたらどうなるかとか、
銅箔はあとどれくらいで色が変わって焦げるかとか、剥がれるかとか、部品が壊れるかとか、
盛ったハンダが隣に盛ってあったハンダと確実に調和融合して境目がなくなる温度に達したかどうか
見えなくても中が透視出来てまるで電子顕微鏡で拡大したかのように内部の様子が判断出来て、
そういうのが全て確実に実況中継で解説出来るくらいじゃないと、やっちゃダメです。

目安としては、プリントパターンの銅箔が剥がれることなく、
10回以上は部品のハンダ付けしたり外したりするのを失敗することなく繰り返せて、
熱が加わり過ぎたハンダは一度全て取り除くという見極めとタイミングが分かり、
ハンダゴテでハンダをスーっと引っ張った時にどれくらいの量がどんな形でついてきて
それがどんな形で固まるかも予想・コントロール出来て・・・
ぜぇぜぇ・・・

いや、これ冗談とかふざけて言ってるんじゃなくて、
そのくらいのハンダ付けの腕が無かったらやめた方がいいと思います。

ま、あんまやる人いないだろうけど。



ちなみにセラミック・コンデンサを取り外し可能にしました。



 これは、OPアンプの代わりにトランジスタで組んだ回路の中に既に組み込まれているので、
重複して付けても意味が無いというか、まぁ付けても何ら問題は無いんだけど
本当に、実際に、音にも影響が無いかどうかを実験したいので取り外し可能にしました。

実際に聞き比べたところ、やはりこれはあっても無くてもいいみたいです。
あ、それは、この私のディスクリート回路での話ですよ。

まぁこれは今度ゆっくりオシロスコープでの実験もやってみて、
今後のディスクリートものの設計に役立てようと思います。



なにはともあれ、サクっと組み込んで完成です。(はやっ)



さて、音ですが、すばらしいなぁ〜。

実にすばらしい!

思いっきり歪ませてボリュームをグアァーっと上げた時の「ビー」とかのノイズ自体は
OD-1の時とは違って、大差が無いですね。うん、シャア大佐じゃない。(なんだ)



 以前自作したYJM308と比較してみました。
いやー、全く同じですわな。ちょっとくらい違う音になってもいいと思うんだけど。

でもこれは冒頭でも述べてますが、OPアンプをディスクリートで再現する実験を
YJM308の回路でやってるので、同じ音で再現出来ることはもう分かってたんですよ。

( 「その他の製作・実験」の No.4「ディスクリート回路の実験」参照 )

だから、これはこれでいいんです。全く同じ音でいいんです。
逆に、同じ音じゃなきゃ困るんです。

 これがディスクリートで再現出来てるということは、
DODのOD250やMXRのDistortion+なども同じことなので、再現可能なわけです。
そして、OD-1もディスクリートで再現出来てるので、TS9やSD-1はもちろん
一般的なシングルOPアンプもデュアルやクワッドのOPアンプのエフェクターは再現出来るということです。
さらにはOPアンプではいじれない内部回路も自由に変更・調整が出来るので、
要するに様々なグレードのOPアンプを自由に設計出来るということなんですよ。ははは。

 で、例えば「もしBOSS社の開発担当者がディスクリートでこのYJM308を設計したらどうなるか」
というのも私には分かります。分かるようになりました。
今回の私が設計したものとは違うものになるはずです。
でも音自体はYJM308の音で、まずはほぼ同じになると思います。
それはそれで、また今度やってみようと思います。
うん、あぁ、もうやってみたいなそれ。

2008.10.18

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