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No.5「エアバンド・レシーバーの製作」
まぁ最近ですかねぇ・・・
無線機というものに興味を持ち始めて、自作に関する本を買ったり図書館で借りたりして あれやこれやと参考にしながら50MHzや144MHzの無線機や受信機を数台を製作するようになったのは・・・ それについては、今のところ自分の中では「144MHzの受信機が面白い」ということになってますので 近いうちに製作記事にしようと思ってますが、急遽ですね、エアバンド・レシーバーを製作します。 「航空無線」っていう、飛行機や管制塔の交信を聞くやつですね。 日本では一部のマニアしかやってないかもしれませんが、海外なんかでは凄い人気らしいです。 で、何故急にエアバンド・レシーバーを製作するのかって、明日が「航空自衛隊入間基地航空祭」だからです。 そうです。あの有名な「航空ショー」です。 (この記事を書いてるのが航空ショーの前日で、製作は2〜3日前からやってます。) エアバンドを聞きながらブルーインパルスが飛び交うのを観るのです!! ちょっと前に製作して既に愛用してる「144MHzの受信機」っていうのがあって、 それでもアマチュア無線以外にも、エアバンドや救急無線とか色々聞けるんですけどね。 かなり広範囲に受信出来るようにしてあるので、使い勝手は良くないです。 なので、エアバンド専用機が欲しいなぁ〜って。 CQ ham radioという雑誌の10月号にある製作記事を参考にすることにしました。 でもその記事はランド方式という「プリント基板を使わない方法」だったので、 私は自分のやり易いようにプリント基板を製作しました。 高周波なんで、一応ガラスコンポジットで。 これがその基板っす。 本には実体配線図の絵が載ってますけど、それはどう見ても間違ってるので そういうところは自分で気をつけながらプリントパターンを設計します。 よく回路図と実体配線図を見比べて、おかしいところは自分で訂正していかないとですよ。 例えば、0.001μFが0.01μFになってたり470μFの電解コンの極性が逆向きだったり。 そのくらいなら一応音は出ますが、FCZコイルの向きが違うんですよ。 この実体配線図の通りに製作してもまずちゃんと出来ないはずです。 11月号にもHPにも正誤表とか載ってないし、初心者には向いてないですね・・・ では基板に部品を実装していきましょう。 ちょっとこう面倒というか・・アレなのが・・FCZコイルですね。 これ。↓ まぁコイルなんですけど、無線機やラジオなんかでよく使われてます。 これは144MHz用で「10S144」ってやつです。これよりちょっと小さい「7S144」ってのもありますが 小さいのは真ん中にあるコアっていうネジになってるところが割れ易いんですよ。 マイナスドライバーを当てる溝の所がかけちゃうんです。 本当にコアは弱いので、調整には竹串や樹脂を削ったドライバーを自作して使ってます。 で、これを基板に実装するのにですね 7Sだったらそのまま実装出来るんですけど、10SだとGNDの足が太いっていうか・・・ 板状になってるんで、基板に穴を開けるとしたら大きな穴になっちゃうんですよ。 なので・・・ この足を切り取ってですね・・・ここは後でハンダ付けしますので、 ハンダがのりやすいようにヤスリで削ってですね・・・ ヤスリで削ったところに予備ハンダをします。 そして、基板にすずメッキ線を通して・・・ コイルを差込みます。 すずメッキ線をハンダ付けします。 こっち側も。 そんなこんなで基板の完成ですね。 基板にOPアンプが1個見えますね。 これはLM386N-1というやつで、単なるアンプです。 音量を増幅してスピーカーで鳴らしたり、ヘッドホンで聞けるようにしるもので 要するに音の大きさを大きくする為のものです。 レシーバーとしての機能とは関係の無い部分なんですね。 そう。だからこのエアバンドレシーバーはディスクリートで出来るものなんですね。 (珍しいことじゃないですけど。) このLM386N-1というやつは、音量を増幅するものなので 小型ギターアンプとかにもよく使われます。 ちなみに話がそれますが・・・ 私はこのLM386N-1をディスクリートで再現する実験も既にしています。 端子が8本ありますね。これ、LM386N-1の端子の配列と同じにしてあります。 LM386N-1をそのままディスクリートにしたものです。 (こういうのは今までにも色々なものを製作してます。) まだ改良したいので、これの製作記事はまだUPしませんけども。まぁそのうちにね。 つまり、このエアバンド・レシーバーは完全にオールディスクリートでも出来るわけです。 まぁこのくらいの増幅だったらトランジスタ2石の増幅回路でも出来るんですけどね。 私はラジオなんかはトランジスタ2石の増幅でスピーカーを鳴らしてます。 (その辺も基本的な増幅回路として製作記事にしたいと思いますが・・・) うへー。話がそれました。 ケースに組み込んで完成です。 まだケースのパネルに貼ってある保護用のセロハンみたいなビニールを剥がしてません。 レタリングもしてません。 もう明日が航空ショーなんで、それどころじゃないです。(笑 ヘッドホンで聞いてもいいし、スピーカーで鳴らしてもいいです。 こんな感じのスピーカーの上に乗せると味が出ます(笑 ちなみにこのスピーカーは自作のラジオや無線機を鳴らすのに愛用してます。 ギターアンプの回路なんかを組んで、このスピーカーで鳴らして遊んだりもします。 さて、使う前に周波数帯域を調整しなければなりません。 周波数カウンターは60MHzまでのコンパクトなものしか持ってないので(汗; 調整には大変苦労します・・・ 144Mhzの受信機を製作した時も大変でした。 もうラジオやら無線の周波数帯域やらを片っ端から調べて、 まず何かを受信出来るところを探したらそれが何かを調べて・・・という感じで 市販の無線機とかでちゃんと受信出来るものが1台あれば、それを使って調整出来るんでしょうけどね。 自分なりの調整方法だと、まずはTVのNHKと3chを受信して、そこを基準にします。 1chのNHK総合が95.75MHzで、3chのNHK教育が107.75MHzです。 その上に「航空無線標識(VOR)」「計器着陸システム(ILS)」が117.975MHzまであって その上に「航空管制通信」が137MHzまで、138MHzからは「各種用途(固定・移動)」があって、 その上がアマチュア無線の144MHz〜146MHz帯域です。 その上はまた「各種用途(固定・移動)」が156MHzくらいまであります。 なので、NHKを確認したら少しずつ上げていく感じですね。 それでですね、入間基地で使われてる周波数は数種類あって、 このエアバンド・レシーバーだと「基地内連絡波」とか「TWR」や「GCA」あたりは受信出来るようですが、 航空ショーの目玉でもある「ブルーインパルス」のショーの通信にはもっと高い周波数が使われるようです。 そういう周波数って雑誌やネットには載ってますけど、こういうとこで書いていいものかどうか? 分からないのでアレですが・・・300MHzよりちょっと上を使ってるようです。 ブルーインパルスの通信を聞きたかったんですが・・・ なんかね、演技項目の変更とかも飛行中に無線連絡で行ってるらしくて、 そういうのを聞きながら観ると楽しいそうです。 まぁ、ギターダーの事務所と工場は入間基地のすぐそばなので 本番前日の今日もブルーインパルスが空にハートとか星とか書いて練習してるのを見たし、 毎日夕方に戦闘機や輸送機が着陸態勢で基地に帰って来るのが見えるんですけど 近所の畑に行くと、パイロットの顔が見えるくらいの低空飛行でで頭上を通過するので、 毎日が航空ショーっていうか(笑 ま、普段でも管制塔やらとの交信みたいのとかは聞けるので、 明日はビデオカメラで映像でも撮りに行きますかねー。 2008.11.2 |
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